「長生きして良かった」の市政に

2026/09/02

エッセイ

t f B! P L

朝の街頭宣伝で訴える、まるこゆう子党清田区市政相談室長と吉岡ひろ子札幌市議(=8月30日、札幌市清田区)

 デイサービスの行事で一番力が入るのが「敬老の日」の出し物です。事務やヘルパー、ケアマネさんの力を借りて取り組みます。男性事務員さんは ‟大きなかぶ” のおばあさんに変身。大うけでした。

1ヶ月ほどかけて大道具、小道具などを機能訓練を兼ねて利用者さんと作ります。絵の具、ハサミ、テープ貼りなど、一人ひとりに合わせて作業を分担するのは、専門性が求められる仕事です。難しい仕事をお願いして出来ないと、利用者さんの尊厳を傷つけてしまうからです。

手を動かせない人にも、色や大きさを相談して少しでも参加してもらえる工夫も必要です。

「こんな面白いもの見せてもらって」と涙ぐむ姿をみると疲れも何のその。「クリスマスは、何にしようか」と相談が始まります。

歩行介助、脳トレ、入浴介助などでも、車いすだった人が、訓練の結果歩けるようになったり、少ししか言葉が出なかった人が言葉数が増えたりと、介護は本来やりがいのある魅力的な仕事です。なのに現場は人手不足。

それは、政治が高齢者を「敬う」ことに背を向けているからではないでしょうか。

ミサイルよりもケアを。「長生きして良かった」といえる市政に。


(8月30日 記)

「清田区新聞」2026年9月6日号


QooQ