「力による平和でいいのか」「試される日本の外交」母親大会で猿田左世さんが熱く問いかけ
「生命を生み出す母親は 生命を育て 生命を守ることをのぞみます」。68回目の北海道母親大会が7月5日に共済ホールで開かれ、会場いっぱいの熱気に包まれました。
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| 超満員の母親大会(=7月5日、札幌市) |
講師は新外交イニシアチブ代表で弁護士の猿田左世さん。「戦争があふれる時代~なぜ日本で外交が語られないのか」をテーマに縦横に語りました。
猿田さんは「トランプによる力による平和は、弱肉強食で強い者が弱い者をおとしめるやり方。高市首相も同盟絶対で ‟軍事力拡大”にまっしぐら。人権や民主主義、法の支配という普遍的な価値は崩れ去ろうとしている。搾取や武力による脅しの先にあるものは戦争。中国との間では ‟新冷戦構造”が持ち込まれ、首相の台湾有事発言に、トランプが苦言を呈する状況。国のトップが会うだけの外交には限界がある」と、日本政府の外交姿勢を厳しく問いかけました。
猿田さんはASEANを引き合いに「アメリカと中国のどちらにもつかない。経済関係を重視し貧しい国からの脱却を追い求めている。多くの戦争から立ち上がったベトナムでは、‟軍事同盟に参加しない” ‟2国間関係に第三国の介入を求めない” ‟他国に基地を侵せない” ‟武力の行使も威嚇もしない”の4つのNOを掲げている。ヨーロッパでもトランプの無法の前に、アメリカへの嫌悪感が広がっている。いま外交のあり方が問われている。陸上競技のトラックのように、政府間の外交を取り巻く政党や自治体などのトラック、市民社会や経済界、学会など重層的な外交にカジを切るときだ」と強調しました。
母親大会では、札幌南高校定時制の生徒による朗読劇が披露され、今年は72年前のビキニ環礁での第五福竜丸の被ばくの実相に迫りました。活動交流や9条の会からの取組みが紹介されました。
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| 札幌南校定時制の「第五福竜丸」朗読劇 |
「清田区新聞」2026年7月12日号より

