「厳しくも楽しくもある介護現場」

2026/04/15

エッセイ

t f B! P L

 「認知症の方をお連れする」という仕事は、大変か否か。実はとても楽しかった思い出があります。

グループホームで働いていた時に、入居者さんを近所の整形外科までご一緒したときのこと。「あの人、背中丸めてドタドタ歩いて、おばあさんみたいね。うふふ、あたしもおばあさんだけど」の言葉でニヤリ。

やっと呼ばれて診察室に入り、ナースの名札を見て「あなたも○○なの?私と苗字が同じよ、宜しくね。」まだ漢字が読めることを確認できてひと安心。ドクターにも礼儀正しくあいさつして、椅子に座ったかと思ったら私の方を振り向いて、おしっこしたくなっちゃった」。これには一同が大笑い。

20年前は、こんなにゆったり関われたのに、最後の現場ではいつも人手不足で、時間に追われていた印象が強いんです。

本来、介護の仕事はクリエイティブで、魅力あふれるものだと思います。でも、春闘の賃上げ回答は他産業に比べて低いままです。ベアなし、回答保留のところもあります。

質の低下、事業所の閉鎖…。介護崩壊・医療崩壊が現実味を帯びています。

「もっと声を上げなければ」と思う春です。

(4月13日 記)

街頭で訴える まるこゆう子党清田区市政相談室長(=4月14日、地下鉄南郷18丁目駅前)


「清田区新聞」2026年4月19日号



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