平岡九条の会は12日、21回目となる「2026新春平和講演会」を開催。排外主義的な風潮が急速に強まるなか、平岡にある朝鮮学校の朴大宇(パクテウ)校長を迎え、朝鮮学校への差別、高校無償化からの朝鮮学校外しの不当な扱いに反対している「北海道朝鮮学校を支える会」の人たちなど、50人余りが参加しました。
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| 平岡九条の会新春平和講演会=12日 |
講師の朴校長は「民族の誇りを刻み 共に生きる」と題して講演。ウリハッキョ(私の学校)=朝鮮学校がどのようにして生まれたのかについて述べ、日本の敗戦=日本の植民地からの祖国の解放直後から在日コリアンが日本の学校と同等の民族教育、母国語や文化を学ぶ学校として同胞が力を合わせて全国各地で設立が進み、北海道では広域分散や運営基盤の遅れから61年に「北海道朝鮮初中級学校」設立、82年に高級部併設、平岡に移転し55年になると紹介。
また、北海道は朝鮮人にとって「怨恨の地」であり213ヶ所で強制労働を受け、慰安婦が18ヶ所で酷使されたと指摘、鉄道開削での「枕木1本に朝鮮人一人」との言葉を紹介。歴史修正主義と闘う最前線の地と述べました。
ついで朴校長は、国庫の助成はなく、国際人権規約違反の勧告も無視し、高校無償化からも外され、財政的には厳しいという現状も訴えました。
また、チマチョゴリ切り裂きが頻発し、通学時に民族衣装が着られなくなり、今でもヘイトスピーチや嫌がらせが続いている現状を訴える一方、「北海道朝鮮学校を支える会」がスタンディングを毎週続け、日本人教師との交換授業会や「在日朝鮮人の人権を守る会」などの支援活動などが広がっていることも紹介しました。
多文化共生社会の実践、戦争や植民地の歴史を継承する平和教育、日本社会との連帯と友情をはぐくむ場として今後も努力したいと述べました。
会場からの国籍についての疑問では、「朝鮮」は国籍に当たらない、なぜなら元々朝鮮人は強制的に「日本人=天皇の赤子」とされ(皇民化)、戦後「日本国籍」から外され無国籍化された歴史がある、との指摘に会場はどよめきました。
「支える会」黒田さんも発言。「国際機関から何度も指摘されても高校無償化から外すことをやめない、植民地出身者に何の対応もせず一方的に国籍をはく奪した国は日本しかない」と厳しく指摘。参加者は、「戦後の朝鮮半島出身者への対応のひどさを初めて知った」など、感想を述べあっていました。
「清田区新聞」2026年1月18日号より
