左手と口で折り鶴 ~ 平和の願い

2025/12/16

エッセイ

t f B! P L

 勤務していたデイサービスに、先天性の病気で手足が短く、寝たきりの女性がいました。骨がもろく座位も不安定。そんな彼女は、年を重ねて脳血管性の病気を発症し、右手のマヒと言葉の出にくさが後遺症として残りました。

それまで妹さんの介助で生活していましたが、お風呂が大変となり利用を開始。学校に行けなかった彼女にとって初めての社会生活です。

女性職員の髪型やアクセサリーに興味津々。テンポのいい曲に合わせて、左手や左足をリズミカルに動かして、周囲を和ませる一面もありました。

彼女の特技は、左手と口を使って折り鶴を作ること。他の利用者さんから、原爆の子の像のモデル佐々木禎子さんが、白血病の回復を祈りながら鶴を折っていたと聞き「その子直ったの?え~死んじゃったの?」と涙ぐんでいました。

彼女の折り鶴を原水禁世界大会に参加する若い職員に届けてもらおうと、記念撮影をした後、受け取った側は「心のこもった重い、重い折り鶴ですね」と決意を新たにしていました。

私の原点でもある平和について街頭で話すときは、彼女の想いと願いをしっかり伝えなければと、マイクを握る手にも力が入ります。

来年も「ほっこり」してください。

(12月15日 記)

吉岡市議(右側)と一緒に朝の街頭宣伝で訴える、まるこゆう子党清田区市政相談室長(=12月9日、清田区)


「清田区新聞」2025年12月14日号


「清田区新聞」2025年12月21号





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